ご近所や隣家との適切な距離を考える

マイホームを持つのであれば、ご近所や隣家との適切な距離を考えておく必要があり、距離が近過ぎると暮らしにくさを感じたり、思いもよらぬトラブルの原因となったりします。隣家との距離が近いと窓から部屋の中が見えてしまう恐れがあり、プライバシーがないと感じて過ごしにくくなる可能性が高いです。カーテンで目隠しするなどの対策を実施することができますが、日中でも気軽にカーテンを開けることができなければ不便さを感じることになるでしょう。視線を遮るためのフェンスや塀がない場合はもちろんですが、フェンスや塀があっても、隣が2階建てであれば2階から室内が見えてしまう可能性があります。話し合ってフェンスや塀を設置するケースもありますが、その際も設置場所や金額で話が難航したりトラブルになったりするかもしれません。

隣の家と距離が近い場合は騒音問題も発生しやすく、赤ちゃんの泣き声や話し声、テレビや音楽の音量、楽器の演奏などでトラブルになってしまう可能性があることも知っておきましょう。音を気にせずに生活しやすいという理由で一戸建てを希望する人も多いですが、家同士の距離が近ければ様々な音が筒抜けになってしまうことがあります。お互いに気にしない場合は問題にならないかもしれませんが、どちらかが不満を抱えると隣人との関係悪化や大きなトラブルに繋がる恐れがあるでしょう。隣家との距離が近過ぎると感じる土地や物件を避けた方が、住み始めてから揉めごとが起こるリスクを減らすことができます。

少し距離が離れていれば、室内が見られてしまう、騒音トラブルが発生するという問題が起こりにくいですが、近所にたくさんの家があると近所付き合いが必要になるでしょう。近所付き合いをしたくないと考えていても、その場所で円満に暮らすためには近所付き合いをせざるを得ない状況になるはずなので、近所に家が多いと大変であることを知っておくとよいです。

マイホームを持つ時に隣の家や近所の家のことまで考えていない人が多いですが、隣家との距離が近かったり、近所付き合いしなければならない家が多かったりすると住み始めてから大変な思いをすることになります。特にこれまで賃貸暮らしをしていた人はこういったポイントを見逃しがちなので、注意が必要だと言えるでしょう。住宅を購入する際には、周辺の家との距離感や近所付き合いのことまで考えておくと、入居してからトラブルが起こったり住みにくさを感じたりするリスクを減らすことができます。