一戸建ての購入を検討する際に、自分たちが亡くなった後のことまで考えていない人が多いのですが、将来的にその住宅をどうするかということまで考えておくことは大切です。子供がいれば相続してもらえばよいと考えるかもしれませんが、独立して一人暮らしをしている、家庭がある場合は両親が持っている不動産を相続したいと思わない可能性が高く、将来的に誰も住まないケースも想定しておく必要があります。購入前にそこまで考えたブランを立てておくことができれば、将来スムーズに住宅の処理方法を決めることができるので、子供を困らせるようなことがなくなるでしょう。
住宅の持ち主が亡くなってしまった場合は配偶者や子供に相続されることになりますが、その住宅に住むつもりがなければ夫婦の死後は空き家になってしまいます。住んでいなかったとしても子供が固定資産税を払い続けることになりますし、固定資産税の支払いをなくすために家を取り壊す場合にも多額の費用が発生するでしょう。子供が将来的にその住宅に住むかどうかはある程度の時期に分かるはずなので、空き家になる可能性が高ければ売却方法を確認しておくことがおすすめだと言えます。
ただし、相続前に売却するべきか相続後に売却するべきか、その時の状況や建物の価値によって違ってくるので、どのようなケースであれば事前に売却する必要があるのかなど整理しておくことが大切です。そして、相続する予定の子供とプランを共有しておくことで、自分たちの死後にスムーズに住宅に関わる処理を行ってもらうことができるようになります。生前に売却すると老人ホームへの入居費用や葬儀費用を確保できる利点がありますが、資産として残し相続することになる場合は相続税が多くかかってしまう可能性があるので、ケースバイケースで適切に対応できるようにしておくことが望ましいです。
一戸建て住宅を建てる時に自分たちが亡くなった後のことまで考えている人は少ないのですが、将来的に誰も住まない状態になる可能性も考えておく必要があります。その場合は、どのタイミングで売却した方がよいのかなどを調べておくことが大切で、将来子供の手を煩わせないためにもしっかりプランを練っておきましょう。まだ住める状態であれば家族に住んでほしいと考える人が多いですが、我が子が別の地域で独立する可能性や家庭を持つ可能性を考え、柔軟に対処できるようにしておくべきだと言えます。
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